トクホ(特定保健用食品)ってそもそも何なの?
スーパーやドラックストアで買物をしていると、「トクホマーク」のついた食品を見かける機会が多くなってきましたね。
トクホとは「特定保健用食品」の略称であり、何となく健康に良さそうなことがイメージできます。国に認められたことを証明しているので、信頼度も高いですね。
このトクホについて詳しく見ていく前に、まずは大枠となる日本の食品の分類から知っておきましょう。
<食品の分類について>
まず、日本人が口から摂取するものについては、医薬品と食品に区別されています。これは食品衛生法や薬事法によって定められている分け方です。
そして、食品については以下の3つに分類されています。
1.一般食品
2と3以外の一般的な食品。健康食品も含みます。
2.保健機能食品
特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品
3.特別用途食品
病院用食品、高齢者用食品、乳幼児調整粉乳、妊産婦・授乳婦用乳
つまり、トクホは2番の保健機能食品に分類されます。
保健機能食品は、2001年に制度化されたものです。消費者が安心して健康を高めるための食品を選択できるように、適切な情報開示を目的として制定されました。
特定保健用食品(トクホ)と、栄養機能食品の違い
上記の保健機能食品は、特定保健用食品(トクホ)と栄養機能食品の2つに大別できます。
栄養機能食品は栄養成分量が国の基準に適合していれば、栄養成分機能の表示が可能です。決められた注意事項もも適切に表示すれば、国への許可申請は必要ありません。
一方、特定保健用食品(トクホ)は国による厳格な審査を受けて、それに合格しなければ表記することができません。トクホ商品には様々な種類がありますが、その保健効果がヒト試験によって科学的に検討され、摂取量も適切な値に設定されています。
その安全性や有効性は、各商品ごとに国によって審査され、承認を得ることができれば特定保健用食品として流通させることが可能になります。
また、トクホ商品は病気の治療を目的にしているのではなく、あくまでも健康が気になる人に向けた商品です。健康促進や疾病の予防を目的として利用することを、認識しておきたいですね。
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